「演劇を始めたけど、もっと演技について勉強したい」
「役作りってどうやって考えればいいんだろう?」
「演技の本を読みたいけど、種類が多くてどれを選べばいいか分からない」
演劇を始めたばかりだと、こんな悩みを持つ人も多いと思います。
演技は実際に舞台に立って練習することが大切ですが、本から知識や考え方を学ぶこともできます。
特に初心者のうちは、演技について考えるための「軸」を持っておくと、普段の稽古や自主練習にも活かしやすくなります。
この記事では、演劇初心者が演技や役作り、台本について学ぶためにおすすめの本を紹介します。
「とりあえず有名な本を買う」のではなく、自分が今どんなことを学びたいのかを考えながら選んでみてください。
演劇初心者が本で演技を学ぶメリット
演技は、実際に声を出したり身体を動かしたりしながら学ぶことが大切です。
では、本を読む意味は何なのでしょうか。
僕は、本を読むことには「演技について考えるきっかけを増やす」という意味があると思っています。
例えば、役作りをするときに、
「この人物は何を考えているんだろう?」
と自分だけで考えることもできます。
しかし、演技について書かれた本を読むことで、
「こういう視点から役を考える方法もあるんだ」
という新しい考え方に出会えることがあります。
本に書いてあることをそのまま正解にするのではなく、自分の演技を考えるための材料として使ってみましょう。
演劇初心者におすすめの本5選
ここからは、演技や演劇について学びたい初心者におすすめの本を紹介します。
本によって扱っている内容が違うので、「今の自分が何を勉強したいのか」を考えて選ぶのがおすすめです。
① 鴻上尚史の俳優入門
演技について考え始めたい人におすすめしたい一冊です。
俳優として舞台に立つために必要な考え方を学ぶきっかけになります。
演技を始めたばかりの人は、「上手に演じるにはどうすればいいのか」と考えがちです。
しかし、演技について考えていくと、
「そもそも俳優は何をしているのか」
「舞台上で相手とどう関わるのか」
といった、より根本的な部分について考えることも重要になります。
演技の技術だけではなく、俳優として舞台に立つことについて考えたい人に向いています。
こんな人におすすめ
- 演技について深く考えてみたい
- 俳優としての考え方を学びたい
- 演技を始めたばかりで、何を勉強すればいいか分からない
② 演劇入門
演技だけではなく、演劇そのものについて知りたい人におすすめです。
「役者として演技すること」だけが演劇ではありません。
脚本、演出、俳優、舞台、観客など、さまざまな要素が組み合わさって一つの作品が作られています。
演劇全体について知ることで、自分が舞台上で何をしているのかを別の角度から考えられるようになります。
特に、
「演劇そのものをもっと知りたい」
という初心者に向いているタイプの本です。
こんな人におすすめ
- 演劇全体について勉強したい
- 舞台がどのように作られているのか知りたい
- 役者以外の視点も身につけたい
③ 俳優の演技術
役者としての演技について、さらに深く考えたい人向けの本です。
初心者のうちは、
「セリフを覚える」
「感情を込める」
という部分に意識が向きやすいと思います。
しかし、実際の演技では、それだけではありません。
相手との関係や身体、声、状況など、さまざまな要素を考えながら演技を作っていきます。
「演技ってどうやって作っていくんだろう?」
と疑問を持ち始めた人は、こうした演技論を扱った本を読むことで、自分の考え方を深めることができます。
こんな人におすすめ
- 演技についてもっと深く学びたい
- 自分の演技を見直したい
- 役作りについて考える材料が欲しい
④ 演技をはじめる人のためのハンドブック
これから演技を始める人や、まだ演技経験が少ない人に向いているタイプの本です。
初心者の場合、演技について調べても専門的な言葉が多く、
「結局何をすればいいの?」
となってしまうことがあります。
そのため、最初は基本的な考え方や練習方法を知ることから始めるのもおすすめです。
演技について何も分からない状態から、少しずつ知識を増やしていきたい人に向いています。
こんな人におすすめ
- これから演技を始める
- 演技の基本を知りたい
- 自主練習のヒントが欲しい
⑤ 自分の課題に合った本を選ぶ
最後の一冊は、あえて特定の本ではなく「自分の課題に合った本」をおすすめします。
演技の本なら何でも良いわけではありません。
例えば、
「台本の読み方が分からない」
という人と、
「役作りが苦手」
という人では、必要な知識が違います。
今の自分が何に困っているのかを考えてから本を選びましょう。
例えばこんな選び方があります。
- 台本の読み方を学びたい → 脚本・戯曲の読み方に関する本
- 役作りを学びたい → 演技論・役作りに関する本
- 発声を学びたい → 発声・身体表現に関する本
- 演劇全体を知りたい → 演劇史・演劇入門などの本
「人気だから読む」のではなく、「今の自分に必要だから読む」という選び方がおすすめです。
演技の本は「読むだけ」で終わらせない
演技の本を読むと、たくさんの知識を得ることができます。
しかし、知識を得ただけでは演技が上達するわけではありません。
大切なのは、読んだ内容を実際の稽古や役作りで試してみることです。
台本を読む前に使う
台本を読むときに、
「この本で学んだ考え方なら、この人物をどう見るだろう?」
と考えてみましょう。
台本の読み方について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
→ 演劇の台本の読み方|役作りにつながる5つのポイント
役作りをするときに使う
役作りで悩んだら、本で学んだ考え方を使って人物について考えてみましょう。
例えば、
- この人物は何を求めているのか
- 何を恐れているのか
- 誰とどんな関係なのか
- この場面で何を伝えたいのか
などを書き出してみるのもおすすめです。
役作りについて詳しく知りたい人はこちら。
→ 演劇の役作りのやり方|説得力のある演技をする5つのステップ
実際の稽古で試してみる
本で学んだことは、実際に声に出して試してみましょう。
例えば、
「相手の言葉を受けてからセリフを言う」
という考え方を学んだなら、次の稽古で実践してみます。
実際にやってみると、
「思ったより難しい」
「こういうことだったのか」
という新しい発見があります。
演技は、本を読んで終わりではなく、実践して初めて自分のものになっていきます。
初心者はまずどの本から読むべき?
「結局、最初にどんな本を読めばいいの?」
という人は、自分が今何に悩んでいるかで決めてみましょう。
台本の読み方を学びたい人
まずは台本や戯曲の読み方について学べる本がおすすめです。
作品全体を理解できるようになると、役作りやセリフへの理解にもつながります。
役作りを深めたい人
役作りや演技論について扱った本を選びましょう。
「この役は何を考えているのか?」
という問いを深めるための材料になります。
演技そのものを勉強したい人
俳優の演技や演技論について書かれた本がおすすめです。
ただし、最初から全部理解しようとする必要はありません。
「この考え方は自分の演技に使えそう」
と思った部分を見つけて、実際の稽古で試してみましょう。
まとめ|本で学んだことを実際の演技で試してみよう
演技の本は、演技が上手くなるための「答え」ではありません。
自分の演技について考えるための「材料」です。
本を読んで、
「こんな考え方があるんだ」
と思ったら、それを実際の稽古で試してみてください。
そして、
「自分には合っている」
「これは少し違うかもしれない」
と、自分なりに考えていくことも大切です。
Actor’s Noteでは、これまでにも台本の読み方や役作り、セリフの覚え方について紹介してきました。
まずは、
台本を理解する
↓
役を理解する
↓
セリフを自分の言葉にする
↓
本でさらに知識を深める
という順番で、一つずつ演技について学んでいきましょう。
演技を始めたばかりだからこそ、分からないことを一つずつ知っていくことが、これからの成長につながります。

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